大成建設技術センター見学会

澄んだ空気に冬の訪れを感じる12月初旬、私たちは最先端の研究開発拠点である「大成建設技術センター」を見学させていただきました。
参加者はM2からB4、そして来年度研究室に配属予定のB3も含めた総勢29名と大所帯での見学会でしたが、大成建設の方がご厚意で連絡バスを増便してくださりました。普段の研究室活動とは異なる、現場での技術と研究の息づかいを体感できる貴重な機会となりました。

大成建設のTで集合写真

見学会は、経済性と環境性を両立したZEB実証棟からスタート。
意匠性・施工性に優れた太陽光パネルや免震装置、さらには最新の建築技術について詳しく説明をしていただきました。
特に、壁面に施工可能なシースルー型太陽光パネルは印象的で、都市景観への調和とエネルギー創出の両立を可能にする技術として強く興味を惹かれました。

ZEB実証棟の展示

さらに、材料研究や木造技術など、幅広い分野の技術開発について学んだ後、構造のラボ・風のラボといった実験施設を見学。
風のラボは、CLTを用いた建築空間を体験でき、木材の温かみと先端研究が融合した素敵な空間でした。

風のラボ
見学会の様子

最後にZEB実証棟の免震層を見学させていただきました。
そこでは、「都市型小変位免震」と呼ばれる免震システムが採用されており、限られた敷地にも適用可能で、都市部の市街地などにおいて有用性を発揮する技術です。また、免震層に配置されたオイルダンパーは、独自の工夫が施されており、その仕組みや性能について非常に興味深く拝見しました。

免震層のオイルダンパー
免震層の説明を受けている様子

今回の見学を通して、普段の研究室ではなかなか触れることのできない実験施設や建築技術について学び、とても良い刺激となりました。
参加者全員、今後の研究への意欲もさらに高まったように思います。

大成建設の皆様、このような貴重な機会を設けていただきありがとうございました。

執筆:児玉