懸架型パラレルリンクを用いた振動台実験
秋のはずなのに冬並みに気温が低かった11月1日に、本研究室で研究対象である懸架型パラレルリンク機構の振動台実験を行いました。
今回の振動台実験では、諸事情により学生のみで実験準備を行いました。これまでの実験では、共同研究者であるY様に機構のセッティングから手伝っていただいたので、わからないことが多く非常に大変でした。また、筆者はこれまで借りていた部品の作成を任されていたのですが、機械系のことを詳しく知らなかったため、何度もY様に疑問点についてご連絡をさせていただきました。(知らないことが多すぎて途中発狂しそうでした。)ただ、準備を自分たちで行うことでパラレルリンク機構に対してより理解が深まったので、やってよかったなと思います。
実験を行う振動棟は非常に古く、埃によりその環境は悪いのですが、加振日当日の筆者は風邪が治りかけの状態で参加していたので、過酷な実験でした。また、Y様にもご参加していただき、最終的な調整をしていただいてから、実験を始めました。今回の実験では水平方向の入力も与えていたのですが、以前実験した際に大事件が発生したので、機構があまり動きすぎないように慎重に実験を行っていました。しかし、B4の鳥居さんがギリギリまで攻めたいと主張し、筆者はその勢いに負けて要求通りにしてしまいました。ただし、事故は発生せず良いデータを取ることができたので、従って正解でした。
その後の片づけでは、これまで何度も片づけではしていたため、非常にスムーズに終えることができました。振動台実験は多く行ってきましたが、筆者はM2であるため、あと数回しか振動台と触れ合うこともできないと思うと少し寂しいので、OBOG会は振動棟でもいい気がしています。
最後になりますが、協力していただいた方々のおかげで予定通りに実験を終えることができました。誠にありがとうございました。
執筆:矢部