パラレルリンク 要素試験

去る10月10日、私たちパラレル組が研究対象としている懸架型パラレルリンクを構成するシリンダ単体の要素試験を行いました。

いつもは振動実験棟で加振試験を行っているのですが、要素試験は少し離れた4号館で行いました。

なるべくスムーズに実験を行うべく、事前に実験対象のシリンダ2本は機構から外しておき、当日持っていく窒素関係のグッズもまとめておいたのでバッチリです。

ばっちり、、、、のはずでした。

試験日当日朝9:30、共同研究でお世話になっているYさんにもお越しいただき、実験室の前に集まりました。私たちが持っている窒素のホースをちらっとのぞいたYさんが一言。

「あれホースの先についてるパッキンは?」

ここからが地獄です。振動実験棟から4号館までの道のりを血眼で探しましたが、ターゲットは直径3cm程度の薄いパッキン。なかなか見つかりません。いよいよ振動実験棟まで戻って来てしまいました、、が、いつも実験グッズを入れているラックの下に白くて丸いものを発見!なんとか実験開始前に用具をそろえることができました。

今回の実験では、0.1,0.5,1,2Hzの正弦波を、アキュムレータの初期ガス圧を変えながら入力しました。

荷重-変位関係のグラフをリアルタイムで描きながら実験を進めたのですが、昨年度は平行四辺形っぽい形だったのに対して、今年は縦長の楕円のような形を描いていて、その後のデータ整理でどんな物性値が算出されるか楽しみになりました。

徐々に実験の手順を考えることや作業そのものにも慣れてきたので、窒素の圧力調整などもスムーズに進めることができました。

窒素ガス
実験対象のシリンダ

ある程度進めたところでお昼休憩をはさみました。

今回の実験は富澤先生が立ち会ってくださったので、お昼ご飯は念願(?)の教員用食堂でいただきました。

メニューやA定食かB定食の2種類で、その日はA定食のコロッケ定食しか残っていなかったので、学生3人と富澤先生とYさんでコロッケ定食を食べました。

残念ながら写真を撮り忘れていたのですが、コロッケは2個入りで、牛肉とカレー味だった気がします。カレー…?と思いましたが食べてみたらとても美味しかったです。

また、サラダやデザートの小鉢を1つ選べて、ごはんとコーヒーはセルフサービスでした。学生の食堂とは内容も雰囲気も全く違って楽しかったです。

実験室に戻って残りの実験を進めます。特に手こずることもなく、欲しい分のデータを取れたので、予定よりも早く終えることができました。

片付けも順調に進み、振動等に備品を戻して後は帰るだけ。朝はバタバタして大変でしたが帰りは順調でしたね、パッキンちゃんとあります?(笑)と冗談のつもりでいったのですが、覗いてみるとパッキンがない!!!

完全に朝の再放送ですが、またまた来た道を戻ってパッキンを探しました。

みんな実験で疲れているせいか、その辺に落ちている葉っぱやゴミが全部パッキンに見える呪いにかけられつつ、精一杯捜索しました。

結局振動棟の中に落ちているという、結果まで朝の再放送でしたが、とにかくあってよかったです。

実験に使う備品には細かいながらも重要な物が多いので、慎重に大事に扱おうと改めて思いました。

大変だけどなんだかんだ楽しい実験も一通り終わり、卒業と卒論提出が近いことを痛感する日々ですが、計画的に進めて元気に卒業したいです。

あと少し、頑張りましょう!

                                                  執筆者:鳥居