JSCAアイス棒タワーコンテスト2025

kozo1004チーム奮闘記

チーム名:Kozo1004
タワー名:知粋塔
メンバー:北原(M2)、原田(M2)、渡邊(M2)、菅野(B4)

本チームは、研究室で扱っているテーマである「免制震」の技術を活かしたタワーの製作に取り組みました。

まず立ちはだかったのは、プレゼンボードの作成です。
今年のコンテストは例年と異なり応募チームが多かったため、プレゼンボードによる一次審査が導入されました。先生にも相談したうえで、「他チームとの差別化」がコンペで勝つ鍵であるというアドバイスを頂き、解析や実験など“大学ならではの強み”を活かした設計を行いました。(解析モデル作成:渡辺、3dモデル作成:北原、プレボデザイン作成:原田)

今回のタワーでは、頂部に設置する重りを振り子のように動く機構とし、固有周期を1秒に調整することで、地震波の卓越周期から外すというコンセプトを採用しています。
地震動に対して共振させない“免制震”タワーです!
詳細は下記リンクよりご覧いただけます。

さらに、タワー制作にあたり部材加工も事前に行いました。
今回は筆者にとって初のレーザーカッターを使用した加工で、従来の電動ノコやドリルによる手加工では不可能だった精密な形状の実現が可能となり、設計の可能性の広がりを実感しました。そして何より、加工スピードの速さには本当に感動しました!その設計の自由度に味をしめた結果——気づかぬうちに部材の種類がどんどん増えてしまい、レーザーカッター用図面の作成を担当してくれた B4の菅野には大変な負担をかけてしまいました…。(笑)この場を借りて改めて謝罪いたします…!

執筆:北原

夜中のレーザーカッター室

トミチルチーム奮闘記

チーム名:トミチル
タワー名:H-Wooden Tower
メンバー:伊東(M2)、武田(M2)、原(M2)、野末(M1)、山口(B4)

富澤研のB4は、毎年ゼミでアイス棒タワーをつくります。
現M2の私も2年前にその洗礼を受け、さらに後輩たちの試行錯誤を2回見届けてきました。

毎年蓄積されていく成功例も課題も踏まえ、「3学年分の経験を合わせて、もっと良いタワーを作ろう」と思っていました。
しかし蓋を開けてみると、辿り着いたのは、
「もう、いっそ全然違うものにしよう」という結論でした。相変わらず尖りたがりの我々でした。

そこで生まれたのが“H型アイス棒”
「柱が一本のアイス棒である必要、なくない?」という発想が出発点です。
実物に近づけたコンセプトだったこともあり、施工性や仕口の納まりを考えるほど、どんどん“建築物っぽく”なっていく過程がとにかく面白く、作っていて楽しいタワーでした。

変なことをしたいというコンセプトで始まったタワーが、H型の強みを突き詰めた結果、最終的に純ラーメンという極めてシンプルな構造に辿り着く、という過程がまた興味深く、改めて構造設計の魅力や奥深さを感じる経験でした。

そんなチーム『トミチル』の、ディテールまでこだわりを盛り込んだタワーがこちらです。↓

執筆:武田

大会当日

11月29日(土) JSCAアイス棒タワーコンテスト2025が開催されました。(JSCAアイス棒タワーコンテスト2025:https://jsca.or.jp/events/event/7090/
本イベントは、アイス棒を用いてタワーを作成し、耐震性とデザイン性を競うコンテストであり、学生や社会人などの枠を飛び越えて広い世代の方々が参加されていました。

明治大学からは、富澤研から2チーム、小林研から3チームの合計5チームが参加しました!
大会当日の様子をお届けします!!

大会当日。朝8:30に日本大学駿河台校舎集合という、夜型人間にはかなりハードなスケジュールのなか遅刻者なしでチームメンバーが集合しました。

会場に着くなり、いきなり衝撃の事実!本イベントに富澤研の卒業生である、1期生の吉田さんと2期生の羽原さんが参加されていました!
先日開催された「まるよん会 (OBOG会)」にてお会いしたばかりでまた来年会えるかな~と思っていたところ、こんなにも早く再会できて驚きました。このようなイベントで富澤研の卒業生の方にお会いできると、先輩方の活躍が間近に感じられてうれしいです。
※まるよん会:kenchiku-kozo1004.site/2025base04/

右:1期生の吉田さん
2期生の羽原さん

受付を済ませて各自、事前にレーザー加工を施して持参したアイス棒のセッティングをしたり、朝ご飯を食べてエネルギー補給したりと各々の時間を過ごしていると開会式が始まります。

ここで2つめのびっくり。選手宣誓はなんと高校生の参加者でした!
関西からの参加ということで高校生ながらしっかりと準備して遠くから参加されており偉いなあと衝撃を受けました。筆者が高校生の頃は、まだ将来の進路も考えておらず日々放課後に遊ぶことしか頭になかったように思います、、、笑

個性豊かな面々

さて、そんなこんなで作成の時間がやってきました。私たちが参加したカテゴリー1では3時間という時間制限の中で4名でタワーを立ち上げる必要があります。それぞれ事前準備はしていたものの、作成時間はかなりシビアでギリギリ間に合うかな?どうかな?と不安な気持ちをかかえながらの作業でした。
作成時間には朝早いなか、富澤先生のほか、B4同期の仲間も応援に駆けつけてきてくれて大変嬉しかったです。

チーム:トミチル
伊東さん 渡辺くん ありがとうございました!
チーム:kozo1004

作成中は各自、黙々と分担作業を開始!作成中に時間が足りなすぎることに気づき少し作成案を変更するハプニングもありながらの作成でした笑
作業中には審査員の先生方も巡回しており、声掛けしていただいたり、私たちの案に興味をもって質問いただけたりと忙しいながらも楽しい作成時間でした。
富澤先生とM2伊東さん、B4渡辺くんは2チームの写真撮影や応援を担当してくれてありがとうございました!
小林先生も、あめちゃんの差し入れありがとうございました!

この頃はまだ心に余裕あり
練習の成果もあり余裕そう、、、?

作成時間ギリギリまで作業を行い、無事?2チームとも時間内に完成させることができました!
参加チームが多いこともあり、加振まで時間が空くのでお昼ご飯タイム!
富澤先生のご厚意により、みんなでマック食べました。疲れたときのジャンキーな食事、最高ですよね!!

富澤先生ありがとうございました!

そして、ようやく加振タイムがやってきました。作成したタワーを加振しながら、コンセプトの発表や審査員の先生方とのディスカッションが飛び交います。
本大会では、ギリギリで壊すことが求められていたそうなのですが、そのようなタワーを作成することはかなり難易度が高く、すぐに壊れてしまうチームや最後まで壊せなかったチームがほとんどでした、、、笑
本研究室の2チームも最後まで耐えてしまい、審査賞をいただけるかはコンセプト勝負となりました。

チーム:トミチル
チーム:kozo1004

そして表彰式。なんと「エレガント賞」を受賞することができました!!
作成時間の見回りで審査員の佐藤淳先生に"純"ラーメン構造が刺さっていたのが勝因だったのかなと予想しています笑。コンセプト発表中も興味をもって話を聞いていただけて嬉しかったです!
明治大学のサイトにも受賞した記事を載せていただいておりますので、ぜひそちらもご覧ください。

【理工学部ホームページ】https://www.meiji.ac.jp/sst/information/ikeikekdfjaioef7a8ee6u478hcgj.html
【建築学科ホームページ】https://meiji-architecture.net/archives/4196

審査員の方々と記念撮影

「終わりよければ全てよし」という言葉があります。
秋学期になってから始めたアイス棒コンテストの準備。研究や就活、アルバイトなど、みんなそれぞれ予定があって忙しかったなかで時間を見つけては、ゼミ後や夜中に集まって準備を進めてきました。コンテスト直前期は特にタスクや体調不良などが重なり皆しんどそうではありましたが、こうやって普段の研究とは違ったコンテストに向けて先輩方と一緒に作業できたことで、多くのことを学べ、仲も深まったように感じています。
すごくいい思い出になりました!ありがとうございました!!

チーム:トミチル
全員で記念撮影
チーム:kozo1004

執筆:山口