釜沼サウナPJ その1 現地調査

釜沼サウナPJは、千葉県鴨川市での伝統集落の再生や古民家改修の設計・施工を中心としたプロジェクトです。明治大学からは川島研・富澤研・光永研が参加しており、主に蔵サウナの設計・施工に取り組んでいます。

2022年5月1日に初めて釜沼を訪問し、改装予定の蔵の様子を調査しました!

建物全景
建物全景とその周辺

今回のプロジェクトは、蔵を改装しサウナにすることを目的としています。私たちは構造的な観点からの分析を担当し、川島研や光永研と相互に連絡を取り合いながら設計を進める予定です!また、基本的にセルフビルドでの施工となるため、微力ながらも施工の手伝いにも行きます。

私たちが主に担当する構造的な観点からの分析についてですが、このプロジェクトには大きな課題点があります。それは版築を、1F部分の外壁や間仕切り壁に用いるということです。版築は土壁の一種で、型枠に土を数センチ積んではその半分の厚みになるまで押し固める方法で施工されます。今回実際に作ってみた版築に触れる機会がありましたが、私の体感ではコンクリートかと思うくらい堅くて驚きました。そんな堅い版築がどうして課題なのかというと、構造的な性能が明確にわからない一方で、とんでもない重さなのです。どのくらいの重さなのかというと、2間(1820mm)の壁で今回の建物の屋根(約12畳)に乗せることのできる瓦と同じくらい重いのです。これが建物の四隅と中央に計7個載るというのですから、大問題ですね。今後どのようにして版築の脅威から建物を守るのか検討していく必要がありそうです。

版築試験体

今回の訪問の目的は、建物の損傷具合のチェックでした。建物の柱や梁や筋交いなどの構造的に大切な部材が損傷したり、腐っていたりしないか確認して、使える部材を選定していきます。現場では、富澤先生が見ているところを追うようにして確認し、先生の視点を学べるように頑張りました。とはいえ、今回の訪問時はスケルトンになっておらず、土壁などに隠されていない部分の確認しかできなかったため、詳細な確認は後日ということになりました。

2階の様子①
2階の様子②

加えて、訪問した日は雨だったのですが、田んぼの近い山の中で土地もあまり整備されていなかったので、地盤が非常に柔らかく感じました。地盤の強さについても少し問題になってきそうな予感はしました。

執筆:井上