日本建築学会構造系論文集に掲載されました!(鉛直免震)

本研究室で初めての査読付き論文となる
「パラレルリンク機構を用いた鉛直免震システムの静的力学特性に関する研究」
が日本建築学会構造系論文集に掲載されました。

該当する論文は下記のURLから↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aijs/87/802/87_1164/_article/-char/ja/

以下は,論文のタイトルと要旨です。

題目
パラレルリンク機構を用いた鉛直免震システムの静的力学特性に関する研究

和文要旨
本論文では,大荷重を支持可能な3次元免震システムの開発に向け,新たに提案するパラレルリンク機構を用いた鉛直免震システムを対象に,その基本的な力学特性として,機構上面の3次元変位に伴う機構全体での静的復元力特性,ばね力に起因するモーメントと上面の傾きについて分析した.シリンダのばね力の関係性による機構全体での変位に対する出力においては,変位方向とばね力が一致し,抵抗力が発揮されない領域が存在し,水平変位に際して,上面はその水平を保持できず,機構の位置に応じて自動的に傾きを生じてしまうことも明らかとなった.これらの課題点について,前者は初期形状パラメータαを60°程度以内に抑えることにより,また後者は形状パラメータα,βを可能な限り大きく取るとともに,4m程度以上の離間距離を持たせて複数台にて使用することにより,その発生を抑制できることを明らかにした.

Title
A STUDY ON STATIC MECHANICAL PROPERTIES OF VERTICAL SEISMIC ISOLATION SYSTEM WITH PARALLEL LINK MECHANISM

Abstract
This paper discusses the basic mechanical properties of a newly proposed parallel link mechanism as a three-dimensional seismic isolation system capable of supporting large loads. Specifically, the static restoring force characteristics of the entire mechanism, the moment caused by the spring force, and the inclination of the top surface due to 3-dimensional displacement were analyzed. The results show that stable static restoring force can be obtained by setting the initial angle within a certain range and using multiple units with a separation distance of 4 m or more between mechanisms.