日本建築学会技術報告集に掲載されました!(生体反応計測)

本学電気電子生命学科の健康医工学研究室(小野弓絵 教授)との共同研究として、
2021年度からスタートした生体反応計測を用いた揺れに対する不安度評価に関する査読付き論文,
「生体反応計測を用いた単振動に対する不安度評価の試み」
が日本建築学会技術報告集に掲載されました。

該当する論文は下記のURLから↓
doi.org/10.3130/aijt.30.59

以下は,論文のタイトルと要旨です。

題目
生体反応計測を用いた単振動に対する不安度評価の試み

和文要旨
生体計測を用いた地震動に対する不安度の定量評価に向けて、本論文ではまず、単振動に対する不安度を評価することを目的とし、振動台を用いた被験者実験を行った結果を分析している。被験者が種々の単振動を体感した際の不安度について、アンケートと生体反応により計測し、それらの相関関係を分析した。脳波と心電図を用いた被験者実験の結果、脳波指標とアンケートには相関が見られなかったが、心電図指標とアンケートの間には一定の相関関係が見られた。これらの分析を通して、心電図による指標が振動に対する不安度を評価するための足掛かりとなる知見を得た。

Title
A TRIAL TO EVALUATE ANXIETY FOR SIMPLE HARMONIC VIBRATIONS WITH BIOLOGICAL RESPONSE MEASUREMENTS

Abstract
This paper analyzes the results of a subject experiment designed to evaluate anxiety about simple harmonic vibrations. We examined the correlation between biological reactions and anxiety levels when subjects experienced simple harmonic vibrations by measuring questionnaires and biological reactions and analyzing the correlation between them. The results of a subject experiment using EEG and ECG showed no correlation between EEG indices and questionnaires, but there was a correlation between ECG indices and questionnaires. We found that there is a correlation between ECG indices and anxiety levels.