ワールドカップに魅了された男たちの記録
今年はFIFAワールドカップ2026が開催され、一時、日本中で相当な熱狂が巻き起こっていた様子はまだ記憶に新しいかと思われます。今もなおサッカーに夢中になっている中高生、仕事に忙殺され久しくスポーツ熱を忘れていた社会人、国宝級イケメン中村敬斗選手に魅了されたガールズ、様々な属性を巻き込む日本代表の勇姿に富澤研も影響を受けていました。

「ボールを蹴りたい!俺もゴールを決めて仲間と喜びを分かち合いたい!」
研究、就職活動、飲み会、アルバイトに追われることで忘れてかけていたサッカー少年としての気持ちが蘇ってきました。
サッカーじゃなくても、フットサルで良いからボールを蹴りたい。そう考えましたが、実際に5vs5のフットサルを行うには最低でも10人必要になります。現在の富澤研(5,6,7期)には先生を含め24人が在籍しており、先生、女子5人、男子18人の構成になっています。極端な話、男子18人の約半数近くがサッカー経験者である必要があります。
理系男子18人集めたら、その半分近くがサッカー経験者である確率はいかに低いことか、想像に難くないでしょう。恐らく「栗松が帰国しない」、「筆者が実は有村架純と親戚だった」、「ラブ上等にさとけいが出演する」くらいがいい塩梅なのではないでしょうか。(もちろんこのようなことを本気で考えているわけではないことは、ご容赦下さい)
絶望的な状況です。浪人が決まった高校三年生時のあの日の光景が、ふと脳裏をよぎります。しかしサッカーをしたい気持ちをどうしても無視することはできませんでした。そこで意を決し、研究室で声をかけたところ
---奇跡が起こりました。
なんとサッカー経験者がジャスト10人存在していたのです。理系男子18人のうち10人。まさかこんなことが起こるとは。サッカーの神様は富澤研に微笑んだのです。
そんなこんなでワールドカップ終了から2か月後の9月上旬、新百合ヶ丘フットサルコートにて富澤研サッカー部が集結しました。当日はずっと雨予報でしたがここでもサッカーの神様が味方に付き、日々の猛暑を忘れ去れるような一日中曇りの涼しい気候の中での開催となりました。
当日は卒業された3期生のまさやさん、4期生のみつさんにも駆け付けていただき、学年の壁を超えた交流となりました。
最初は自分の思い描いたプレーと実際の体の挙動との間にある、あまりにも残酷なギャップに苦しみました。華麗にドリブルを仕掛けたつもりが気付けば天地逆転の転倒。ボールを追いかけて懸命に走った先には、よくお世話になった懐かしの「ふくらはぎの攣りパイセン」が待ち構えていました。


そんな私たちの姿は、2か月前に憧れた「かっこいい日本代表」の姿とは、あまりにもかけ離れていたことでしょう。それでもいいのです。
私たちは今、こうしてもう一度ボールを蹴っている。憧れたサッカー選手にはなれなかったけれど、今もこうしてサッカーを通じて仲間と笑うことができている。それでいいではありませんか。
サッカーを通じて世代の壁を越えた私たちは、年齢の差など忘れ、夢中になってボールを蹴りました。小学生でサッカーをやめてしまった人も、今なお現役でサッカーを続けている人も、関係ありません。そこにあったのは、ただ「サッカーが楽しい」という同じ気持ちでした。
この日、私たちは改めて思いました。サッカーとは、年齢や経験の壁を越え、人と人とをつなぐ素晴らしいスポーツなのだと。
もし私たちが子供を授かることが出来たその日には、子供にもサッカーの素晴らしさを共有したいと思います。そして、なんやかんやでプロサッカー選手を目指してもらい、契約金で豪邸を建ててもらいたいところです。(その際は、親として何もしてないと思われるのは癪なので構造設計だけは自分で頑張りたいと思います。)


サッカーを終えた後は誰一人欠けることなく飲み会を開催することが出来ました。富澤研の良さはこういうところにもあるのだと思います。大人数の後輩を相手に、まさやさん、みつさんにはご馳走していただきました。本当にありがとうございます。
この記事を見た未来の後輩、卒業生のみなさまの中にもし「もう一度サッカーをやりたい」と思う方がいましたら是非次の機会に一緒にボールを蹴れることを願っています。
--ついでに--
先輩にご馳走になったのにもかかわらず、二軒目の会計では男気じゃんけんの末、学部生が支払ってくれました。
そういう謎の平等さもまた富澤研の良さですかね。
(普段は決してこのようなことはしません。天地に誓って本当です。男気に笑って付き合ってくれた後輩に感謝です。)
アッキーありがとう
執筆:野末

