EPSに樹脂を塗装した際の載荷試験

2023年6月から7月おわりにかけ、ジャパンドームハウス株式会社 (dome-house.jp)さんからのご依頼を受け、樹脂を塗布したEPS(発泡ポリスチレン)の強度試験を行いました。筆者の研究には直接は関係ないのですが、発泡ポリスチレン関連ということで、永井さんと筆者が主に実験を行うことになりました。

この実験は、近年建築材料として用いられているEPSに対し、樹脂塗料を塗布した際の曲げ試験を実施し、構造性能を確認するという内容です。こちらの樹脂はポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂というものを用いており、某夢の国における屋外展示物などの保護塗料としても使われるほど、保護塗料としての性能が優れているそうです。そのような樹脂を塗ったことによる構造的な性能はどんなもんじゃいということで、この試験を行いました。

結果としてはEPSより樹脂が圧倒的に強い!!ということが筆者の完全な主観ですがわかりました。というのも樹脂はEPSの外側に塗っているはずなのに樹脂自体は壊れず、内側のEPS自体が壊れてしまうという事例があったためです。恐るべし樹脂。

きれいに壊れたよ。
樹脂は壊れずEPSだけ壊れている…

塗布することで建築物を保護しながら、構造的にも補強できる、素敵な樹脂であることがわかりました。こんな素敵な樹脂でありながらも、やはり問題としてはコスト面なようです。また、EPSの性質のみに注目すると破壊時の音がとてつもなく大きいです。何回ビビったことか。EPSは本体が軽いため、地震による影響は考えづらいですが、積雪時にはこのような破壊が起きる可能性があります。これが実際の建築物に起きないように気を付けていきたいですね。

これはやすさんですよね
変位計を直す永井さん

自分の研究とは直接関係のない実験ではありましたが、実際のEPSの破壊性状を確認できたことやアムスラー型試験機の使い方を理解できたこと(忘れかけています)、パソコンに電源を繋ぐことの大切さを身に染みて感じたことなど大変実りのある実験でした。ご協力いただいた企業の方々ありがとうございました。
また、お手伝いしていただいた方も合わせてありがとうございました。大変助かりました。EPSの写真しかとっておらずほとんどの方が写っておりませんがお許しください。

無垢のEPSは壊れ方が豪快
メモリを読む筆者

執筆:宮澤