熊谷組 技術研究所見学

昨日、熊谷組の皆様のご案内で技術研究所の見学をさせていただきました!前回の免震建物の現場見学会に続き2回目のお招き、ありがとうございます。

熊谷組の技術研究所は筑波に所在し、広い土地を活かした研究・開発が多く行われています。今回の見学会はその分内容が盛りだくさんとなり、とても充実したものになりました!

まず初めに、木質垂れ壁実験を実際に見学させていただきました。鉄骨造と木質の垂れ壁を組み合わせた新しいラーメン構造です。大きな梁せいを持つCLTとコの字型挿入鋼板をドリフトピンを用いて接合し耐力を持たせています。今回の実験は、層間変形に対する垂れ壁の耐力確認する実験です。変形が大きくなるほど木材に亀裂が入る音が大きくなるため、迫力のある実験でした。この実験で驚いたもう1つのポイントは、カメラによるひずみの解析です。壁表面に塗られたランダム模様の変位量を撮影することでひずみ量を計測できます。ひずみゲージを用いずに全体の変形が可視化できるのは面白い技術ですね!

垂れ壁バックに集合写真

次に風環境実験の見学をさせていただきました。実際の街を模型で再現し風を当てることで、設計している建物にかかる圧力などを計測します。その場で植林を植えたり、形を変えたりなど、建築を取り巻く環境を変化させてその影響をすぐ見れるのは魅力的です!実験室の中に実際に入り風を体験しましたが、傘を差したら吹き飛ばされそうなほど強い風でした。

実験室

最後にご紹介するのは無人化施工技術です。ショベルカーを無人化し遠隔で操縦する技術になります。今回はリモコンによる操縦を実際にさせていただきました。大人になってもこういうものは男心をくすぐるものですね、二十歳越えの大人たちがはしゃいでしまいました(笑)。

運転体験

今回の見学会は、これまでにない新しい知識を得る有益な機会となりました。記事で取り上げることが出来なかった技術も素晴らしいものばかりでした!興味をお持ちの方は、熊谷組のホームページをご覧になってください!

最後に、今回の見学会にご招待いただいた熊谷組の皆様に感謝申し上げます。またの機会がございましたら、どうぞよろしくお願い申し上げます。

<次回予告>

研究室始動から4年が経過し、活動報告の記事も次回で100件目を迎えます。そこで、次回の記事は「新体制」とさせていただきます!メンバー紹介の写真も更新するのでお楽しみに!

執筆者 北原