近代建築2023年5月号に掲載されました!(伊丹市庁舎)

前職での仕事の話ですが、当時プロポーザルにて採択されて基本設計(構造設計)を行った「伊丹市庁舎」が竣工し、月刊「近代建築」2023年5月号に掲載されました。
とは言っても、私が在籍最終年度のときに基本設計を採ってきた案件で、私が関わったのは基本設計の最初の基本構想くらいの時期です。間もなく大学に籍を移したので、その後は当時の部下に託しましたが、ご厚意により基本設計の欄に名前を入れていただきました。お知らせいただき、ありがとうございました。まだ外構、特に広場が残っているようで、この広場周りがかなり大変なのではないかと当時から思っていますが、とりあえず建物は竣工したようです。

当時、建築家の隈研吾さんの事務所(隈研吾建築都市設計事務所)とご一緒することが多かった時期で、この案件も伊丹市の審査会に隈さんと一緒に、共同提案者で出席しました。隈さんとプロポーザルでご一緒したのは3回くらい記憶がありますが、採択されたのはこれだけです。(勝率3割なら良い方かとも思いますが。。)この伊丹市庁舎も含めて、他は四国地方や九州地方でしたが、いずれも隈さんは手ぶらで来ており、さすがの風格でした。とは言え、構造サイドの要望やアドバイスもかなり前向きに理解して聞いてくれるので、仕事は結構やりやすかったです。

以下は当時の意匠担当の方とやり取りした懐かしのスケッチ

免震の位置と基礎形式をスタディする際に使ったスケッチ
既存庁舎の地下躯体を残したまま上部を広場とするための既存との取合い案

伊丹市庁舎(下記リンクは隈研吾建築都市設計事務所のホームページ)
https://kkaa.co.jp/project/itami-city-hall/

研究も研究で面白いのですが、設計は設計でやはり楽しいですね。今度、関西方面に行く機会があったら、ついでに見学して来ようかと思います。

執筆:富澤 徹弥(教員)